カテゴリ/高槻Life 投稿日/2019-06-01
♪ 卯の花の匂う垣根に~。
数年前、ユニクロのCMでも歌われた初夏の風物詩・卯の花。
今、高槻・玉川の里では、白く清々しいこの花が満開を迎えています!
今回の高槻歳時記は、ぜひとも、『夏は来ぬ』をBGMにお読みください(^_-)-☆
平安の昔より、全国六玉川の一つとして知られる玉川の里。
高槻市民の花・卯の花の名所として、たくさんの和歌や俳句に登場します。
「見渡せば 波のしがらみ かけてけり 卯の花咲ける 玉川の里 相模」
中古三十六歌仙の一人、相模は、美しく咲き匂う玉川の卯の花を白波にたとえました。
「卯の花や 暗き柳の およびごし 松尾芭蕉」
言わずと知れた俳聖・芭蕉も、少し暗い印象のある柳と明るい夏の訪れを感じさせる卯の花の明暗を見事に表現しました。
玉川の里には、この句が刻まれた碑が残されています。
天保14年とありますから、1843年、今からなんと170年以上前。
葛飾北斎や水野忠邦たちの時代に、芭蕉の150回忌の記念として建てられたものといいます。
この卯の花の素晴らしい季節を幾度も見続けてきたなんて・・・。
ちょっと羨ましい気がしますね。
こんなにも美しい玉川の里。
実は昨年の台風で、一時、通行禁止になるほどの大きな被害を受けました。
(平成30年9月撮影)
今でも一部の卯の花は、ロープで支えられている状況です。
それでも・・・今年も「夏は来ぬ」!
初夏の爽やかな日差しと吹き抜ける風。
静かだけれど、あの台風でもくじけない強さを秘めた鮮緑の遊歩道を散策していると・・・。
一歩進むごとに、確かに生気あふれる「夏」へと近づいていることを実感できます。
そう、青空に向かって可憐に咲き誇る卯の花は、夏へと向かう道しるべ。
「高槻のみんな、今年も希望に満ちあふれた夏がやってきましたよ!」
耳を澄ませば、そんな卯の花たちの囁きが聞こえてくるかのようです。
春は桜、夏は卯の花、秋には月を楽しめるこの場所は、高槻市民にとって絶好のパワースポットといえるのかもしれませんね。
日本の原風景、田園が連なるここ玉川・西面地区もまもなく田植えの季節を迎えます。
農家の皆さんは、暑い中、トラクターで田を耕して、米作りの準備に余念がありません。
♪ 早乙女が裳裾ぬらして 玉苗植うる~
「夏は来ぬ」!
ワクワクドキドキがいっぱいつまった令和元年夏。
今、ここ高槻・玉川の里から軽やかにスタートです☆
カテゴリ/高槻Life 投稿日/2019-06-01
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