オオサンショウウオのお話

 カテゴリ/高槻Life 投稿日/2019-04-25

自然豊かな高槻には、様々な生き物が住んでいます。
今回は、芥川に生息する「国の特別天然記念物」をご紹介しましょう!

高槻Lifeの写真1

四季折々の美しい光景で私たちを和ませてくれる芥川。
堤の桜が散り、どんどん暖かくなってくると、休日には水遊びを楽しむ子どもたちの笑い声があふれます。

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みんなが大好きな芥川の清流。
とても澄んでいて川底までくっきりと見えるこの川、大阪市内まで電車でわずか20分たらずの距離にあるとは思えませんよね!?
こんなに美しい芥川を愛するのは、高槻の子どもたちだけではありません!

高槻Lifeの写真3

この芥川には、国の特別天然記念物に指定されているオオサンショウウオが暮らしているのです!
 
★高槻市HP 「オオサンショウウオを保護しました!」以下のURLから実際のオオサンショウウオが見れます。
http://www.city.takatsuki.osaka.jp/shisei/kohokocho/buchoshitsu/kako/h27/h27_8kara/kyouikukanri_h27/kyouikukanri270828.html
 
 
オオサンショウウオは、岐阜以西の本州と四国、九州などに生息する日本固有の両生類で、
何千万年も前からこの姿を変えていない「生きた化石」の一種です。
以前は、地域によって食用されるほどたくさんいましたが、現在は、絶滅危惧種に指定されています。
 
これまでは、芥川の上流域にのみ生息していると思われていましたが、最近になって、どうやらそういうわけでもなさそうだということがわかってきました。
近年は、中・下流域でも目撃されることが増えてきているようです。

高槻Lifeの写真4

平成27年8月には、原地区でオオサンショウウオが水路に迷い込んでいるとの目撃情報が高槻市に寄せられ、職員が駆けつけるという出来事もありました。
 
さっそく保護し調べてみてビックリ!
実は、それより3年前、平成24年7月に川西町で釣り上げられたオオサンショウウオと同一個体だということがマイクロチップの情報から発覚したのです。
しかも、なんと保護した職員さんも同一人物だったとか・・・^^
 
これだけでも驚きなのに、その翌年、平成28年6月にも、まったく同じオオサンショウウオがまた原で保護されたそう!
 
毎回、芥川支流の出灰川や芥川上流など、別の場所に放流していたというのに・・・。
よっぽど原地区が大好きだったのでしょうか(^_-)-☆

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冬には、ユリカモメたちも飛来する高槻・芥川の清らかな流れ。

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高槻の豊かな自然は、夜も昼も、私たち人間だけでなく、いろいろな生物の命を育んでくれているのですね。
 
もし芥川の中・下流域でオオサンショウウオに遭遇しても、触ったり捕まえたりせず、ともに高槻に暮らす仲間として優しく見守ることが大切です。
ケガをしていたり、堰を越えられず弱っていたりする場合は、不用意に近づかず、高槻市教育委員会に連絡しましょう。
 
◆ 高槻市教育委員会 文化財課
電話:072-674-7652
※土、日、祝日は、高槻市今城塚古代歴史館(072-682-0820)に連絡
 
特別天然記念物が生息できる、この素晴らしい環境を次の世代に残していくことは、高槻に住む私たちの大切な使命だといえますね!

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 カテゴリ/高槻Life 投稿日/2019-04-25