てんじん祭り

 カテゴリ/高槻Life 投稿日/2018-03-03

今年も「てんじん祭り」が高槻・上宮天満宮で行われました!
 
高槻に住む受験生が、何よりも頼りにしている「てんじんさん」。
学問の神様・菅原道真の命日にあたる2月25日と翌26日には、毎年高槻の上宮天満宮で「てんじん祭り」が開催されるのです。

高槻Lifeの写真1

「てんじんさん」と聞くと、高槻よりも先に、大阪天満宮や京都の北野天満宮を思い浮かべる人が多いかもしれません。けれども、ここ高槻の上宮天満宮は、実は、日本で2番目に古い天満宮なのです。
 
とはいえ、「高槻市」と「菅原道真」、あまり接点がないように思われますよね。
いったいどうして、高槻のこの地に、天満宮が造られたのでしょうか?
 
903年2月25日に左遷先の九州の地で没した菅原道真。
919年には、勅命により太宰府天満宮が建立されることになります。
 
道真の死後、朝廷では失脚に関与した人物が次々と変死を遂げます。
そのため、これを道真の祟りだと考えた人々は、正一位左大臣を追贈することに決めました。
そのことを道真の御霊に告げるため、遠く九州まで、帝の勅使が向かいます。
けれども、その帰り道、なぜかここ高槻の地で牛が座り込み、牛車が全く動かなくなってしまうのです。

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不思議に思った人々が、この土地のことを詳しく調べてみると・・・。
 
菅原家の祖先といわれる土師氏。
その始祖である野見宿禰を祀るゆかり深い土地だったのです。

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きっと菅原道真の御霊も先祖の眠るこの高槻にいたいのだろう・・・。
そう考えた当時の人々。
こうして、高槻市民から今も崇められる上宮天満宮がこの地に造られることになったと伝えられているのです。
 
(実際の創建はさらにそれよりも前、927年のことだと言われています。)
 
日本書紀や古事記の伝承では、埴輪を創り出し、古墳の造営にあたったといわれるのがこの土師氏。
なるほど、「古墳の街・高槻」と、「古墳を取り仕切る土師氏の末裔・菅原道真」。
「古墳」「埴輪」というお馴染みのキーワードで、一見、関係がなさそうだった「高槻市」と「菅原道真」が見事結びつきましたね(^_-)-☆

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私たち高槻市民にとって、「てんじんさん」は特別な存在です。
受験の必勝祈願はもちろんのこと、お宮参りも七五三も上宮天満宮だった、という人たちも少なくないはず。

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高槻市の繁華街のすぐ近くにありながら、甲子園よりも広いとも言われる境内を持つ上宮天満宮。
今年もたくさんの人々が、様々な思いを「てんじんさま」に託します!

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 カテゴリ/高槻Life 投稿日/2018-03-03