カテゴリ/高槻Life 投稿日/2016-07-24
いよいよ、高槻にも本格的な夏が訪れました。
近所の子どもたちがまるで宝物のように両手で包み込んでいるのは・・・。
「ほら、セミの抜け殻!」
何年も土の中で暮し、やっと成虫になり地上に出ると、わずかな期間しか生きられないセミ。
日本人は、そんなセミの一生を儚いものの象徴として愛し続けてきました。
「ミーンミーンミーン」
「ジーリジリジリジリ」
「ツクツクボーシ、ツクツクボーシ」
「カナカナカナカナ」
その証拠でしょうか?
日本では美しいオノマトペで表現されるセミの鳴き声。
実は、セミに関する擬音語をこんなに数多く持っている言語は、世界中を見回しても、かなり珍しいそうなのです。
確かに、犬は英語で「bow-wow」、猫は「mew」や「meow」。
でも、セミの鳴き声は・・・というと、すぐにしっくりくる英単語を思いつくことができません。
※オノマトペとは、自然界の音・声、物事の状態や動きなどを音(おん)で象徴的に表した語。
「空蝉(うつせみ)」、「蝉の羽衣(せみのはごろも)」、「蝉時雨(せみしぐれ)」、「蝉の羽月(せみのはづき)」。
オノマトペだけではなく、セミにまつわる言葉もとても美しいものばかり。
「閑かさや岩にしみいる蝉の声 (松尾芭蕉)」
時にはうるさく感じることもあるセミたちの鳴き声。
その奥底にある命の儚さや宇宙の静寂さに思いを馳せることができる日本人のこの感性、いつまでも大切にしたいものです。
写真は、高槻市立自然博物館(愛称 あくあぴあ芥川)wikipediaより
自然も人々の感性もまだまだ豊かなここ高槻。
「あくあぴあ芥川」(高槻市立自然博物館)では、「高槻のセミ・大集合!」という企画展が2016年7月16日(土)~2016年9月25日(日)の期間、開催されます。
それに伴って、8月6日(土)には、専門家と一緒にセミを探し歩く関連講座も予定されています。【詳しくはリンクをクリック下さい】
また、8月20日(土)、21日(日)には、「セミなきごえだあれ?」という子どものためのワークショップも企画されています。
JR高槻駅から、市バスで約15分。
この夏、「あくあぴあ芥川」で高槻に住むセミたちの鳴き声に耳を澄ませてみてはいかがでしょうか!
カテゴリ/高槻Life 投稿日/2016-07-24
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