カテゴリ/高槻Life 投稿日/2016-06-01
階段を上っていくお父さんの背中。あれ、何だか少し小さくなった?よく見ると、膝や腰をかばっているような歩き方…。
私たちが子どもの頃にできあがったこの家。
リフォームもしていない階段は、とても急でもちろん手すりもない。
そういえば、幼い頃、2階の寝室までお父さんに抱っこしてもらいたくて、1階のリビングでよく甘えて狸寝入りしてたっけ。「本当は眠っていないよ」ってお母さんに言われても、お父さんはただ黙って私を布団まで連れていってくれた。まるで何か大切な宝物を扱うように、優しく頼もしく…。
そんなお父さんも、もういい年。
電車でも席を譲ってもらえるような年齢になった。「洗濯物を干すために2階のベランダに上がるのも一苦労。お隣はリフォームしたから羨ましいわ…。」そうやって素直に愚痴をこぼすお母さん。
昔から変わらず寡黙なお父さんは、そんなお母さんの言葉を聞いているのかいないのか、ただ静かに2階の書斎へと上がっていく。ただ一つ、昔と違うこと。あんなに軽々と私を運んでくれたお父さん。
そのお父さんの手が、自分の体重を支えるように、階段の壁にそっと添えられている…。
それを見た瞬間、堪らなくなって…一回り小さくなったその背中に思わず声を掛けた。
「お父さん、リフォームしよう!」
今日は父の日。
リフォームというと、若い世代のためにやるというイメージが強いもの。古くなった家を、子どもたちのためにリフォームしたという話はよく耳にしますね。もちろん、それもその通り。
とても素敵なリフォームです。
けれども、段差をなくす、手すりを付ける、といった高齢の方向けのリフォームも非常に大切なものなのです。
私たちが初めて歩きだしたとき、両親は階段で子どもが怪我をしないようにと、その手を必死で握ってくれました。それなら、年齢を重ねていく両親の手はどうでしょう。もちろん、怪我をしてほしくはないから、ギュッと握りたいのはやまやま。でも、介護しているわけではないし…。いつも傍にいられるわけではないから…。
そんなあなたの優しい思いをリフォームという形で、お父さんに提案してみてはいかがでしょう?男性はいくつになってもプライドが高いもの。自分から「手すりがほしい。」「リフォームがしたい。」などとは言い出しにくいものです。
あなたがそれほど自分のことを考えてくれているとわかったら、きっとお父さんも喜んでくれるはずです。父の日には、リフォームの話。その素晴らしい親孝行、ぜひとも小阪工務店にお手伝いさせてください!
カテゴリ/高槻Life 投稿日/2016-06-01
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